Studencheskie Programmisty

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MikuInstallerとHomebrewで最新版のWineを簡単に使う

Jul 01, 2012
winecfgの「Wineについて」

MacでWineを使ってる人には言わずと知れた、Wineを簡単に使うためのツールMikuInstallerだが、様々なところで指摘されているように、開発が止まってしまったせいで内蔵されているWineがかなり古いものになってしまっている(内蔵版のバージョンが1.1.2なのに対して現在の最新開発版は1.5.6)。最新のWineに入れ替える方法もいろいろなところで解説されているのだが、WineBottlerからWineを持ってくるとかの記事が多くて、これも今となってはあまり役に立たない(WineBottler内臓のWineはバージョン1.1.44)。

なんとかして、あくまでMikuInstallerの内蔵Wineを置き換えるという方向で、いろいろいじっていたら、wineの更新に強い方法を発見したので自分用メモも兼ねて書いておく。以下その手順。

MikuInstallerをダウンロード

MikuInstallerからdmgファイルをダウンロードして好きなところへコピーする。

Homebrewを使ってWineをインストール

手抜きだがMacPortsのWine1.5からHomebrewのWine1.5に移行する|mattintosh noteにHomebrewの導入方法も含めて解説されているのでそちらを参照にしてHomebrewとWineをインストール。--develを付けないと最新安定版が、付けると最新開発版がインストールされる。

MikuInstallerの中身をいじる

多くのサイトでは、MikuInstaller.app/Contents/Resources/Wine.bundle/Contents/SharedSupport/ の bin, include, lib, share を上書きすると書いてあるのだが、Homebrewで /usr/local/bin/ 以下にWineをインストールすると、それらはすべて /usr/local/Cellar/ 以下へのシンボルリンクとなってしまい、単純にコピーしてしまうとリンクが切れてしまう。そこで、コピーするのではなく、startwine.shを書き換えてWineの読み込み先を内蔵Wineから /usr/local/bin/ にインストールしたWineへと変更する。

MikuInstaller.app/Contents/Resources/Wine.bundle/Contents/Resources/script/startwine.sh の37行目

PATH=/usr/bin:/bin:/usr/sbin

PATH=/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/usr/local/bin

に変更し、同45行目

MIKUSUPPORT="$MIKUBUNDLE/Contents/SharedSupport"

MIKUSUPPOET="/usr/local/"

に書き換えればOK。

このように、startwine.shを書き換えてしまえば、Wineを更新したい時でも、いちいちインストール先からコピーして…という煩わしい作業をすることなく、ただWineをアップグレードすればよいのでとても楽ができるという利点もある。アップグレードの方法については、他に分かりやすいHomebrewの解説のサイトがあると思うので、そちらを参照して下さい。

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